Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「OpenSSL」の「ChaCha20-Poly1305」実装に脆弱性

OpenSSLの開発チームは、認証付き暗号「AEAD(Authenticated Encryption with Associated Data)」である「ChaCha20-Poly1305」の実装に脆弱性が含まれていることを明らかにした。

外部アプリケーションから「OpenSSL」を利用する際、暗号化に用いる「ナンス」で12バイト以上の文字列を設定できるものの、12バイト以降を無視する脆弱性「CVE-2019-1543」が明らかとなったもの。

脆弱性は、「同1.1.1」「同1.1.0」に存在。「同1.0.2」は含まれない。また「SSL/TLS」における処理など、「OpenSSL」を直接利用する場合は「ナンス」に12バイト以上の文字列を用いることはなく、影響を受けないとしている。

重要度は4段階中もっとも低い「低(Low)」とレーティングしており、影響が低いことからアップデートを用意していない。今後の更新で修正されると見られる。

(Security NEXT - 2019/03/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性
Cisco、セキュリティアドバイザリ3件を公開 - 一部でPoCが公開済み
「Chrome 124」が公開 - セキュリティ関連で23件の修正