Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

NVIDIA製GPUディスプレイドライバに複数の深刻な脆弱性

NVIDIAは、複数の脆弱性を解消したGPUディスプレイドライバのアップデートをリリースした。

今回のアップデートは、あわせて8件の脆弱性へ対処したもの。いずれも「Windows」で利用する「GeForce」「Quadro」「NVS」「Tesla」などのドライバに脆弱性が存在する。

脆弱性によって及ぼす影響は異なるが、「CVE‑2019‑5665」「CVE‑2019‑5667」では、コード実行のほか、サービス拒否、権限の昇格が生じるおそれがあるという。

両脆弱性を含む5件に関しては、共通脆弱性評価システム「CVSS v3」においてスコアが「8.8」とレーティングされている。

またサイドチャネル攻撃が可能となる脆弱性「CVE‑2018‑6260」に関しては、「Linux」環境にも影響。ローカル環境からのみ悪用が可能で、リモートからの攻撃は成立しないとしており、「CVSS v3」のスコアは「2.2」となっている。

20190305_nv_001.jpg
影響を受けるバージョンおよびアップデート(表:NVIDIA)

(Security NEXT - 2019/03/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

WatchGuardのVPNクライアントに脆弱性 - Windows版に影響
Drupal向け「OAuth」サーバモジュールに認可バイパスの脆弱性
Samsung製端末、ゼロデイ攻撃の標的に - 商用レベルスパイウェアを悪用か
バッファロー製ルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に脆弱性 - ファームウェアの更新を
「GNU Libmicrohttpd」に複数脆弱性 - 実験的コンポーネントに起因
JetBrains「YouTrack」に複数の脆弱性 - トークン漏洩のおそれも
NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性
Elasticのエンドポイント対策「Elastic Defend」に脆弱性 - 修正版を提供
「NVIDIA App」インストーラに脆弱性 - 権限昇格のおそれ
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を