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10月以降、「DreamBot」の感染被害が拡大 - リンク付きメールに注意

同センターが確認しているメールの特徴は、直接ファイルを添付するのではなく、外部へ誘導するリンクを悪用。添付ファイルを対象としたセキュリティ対策をすり抜けるケースがあると指摘する。さらに不正送金被害は、例年、年末にかけて増加する傾向もあり、注意が必要だとしている。

「Ursnif」の活発化については、日本IBMでも9月前後より増加を検知。サンドボックスによる検知の回避など巧妙化しており、国内のオンラインバンキング事情に精通した人間が攻撃に関与している可能性が高いと分析。

またトレンドマイクロでは、マクロを含むWordファイルをダウンローダーとして利用し、「Ursnif」を感染させる攻撃について観測しており、これまでも注意を呼びかけていた。

(Security NEXT - 2017/12/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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