無線LAN機能を備えた東芝製「FlashAir」に複数の脆弱性
無線LAN機能を備えた東芝製SDHCメモリカード「FlashAir」のフォトシェア機能において、複数の脆弱性が含まれていることがわかった。
同製品のフォトシェア機能では、初期設定による無線LANとは別の設定のフォトシェア専用の無線LANに切り替わり、あらかじめ選択した写真データをほかのユーザーと共有することができる。
脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、一部ソフトウェアのバージョンにおいて、アクセス制限不備の脆弱性「CVE-2017-2161」が含まれるという。
同脆弱性により、無線LANに接続したユーザーによって共有していないデータを取得されるおそれがあり、同脆弱性を回避するには、ソフトウェアを更新し、適切な無線LAN設定を行う必要がある。
また一部ソフトウェアのバージョンでは、SSIDおよびパスワード固定の脆弱性「CVE-2017-2162」が存在することが判明した。
専用アプリからフォトシェアを開始する際に、フォトシェア専用の無線LAN設定を行うよう誘導されるが、ウェブブラウザからの操作でフォトシェアを開始する場合は、専用の無線LAN設定を行えず、固定された設定が有効になる。そのため、その無線LANにアクセス可能な第三者により、共有している写真データが閲覧される可能性があるという。
同脆弱性を回避するには、フォトシェアを使用する際にウェブブラウザではなく専用アプリを使用して、SSIDとパスワードを変更する必要がある。
両脆弱性はいずれも、三井物産セキュアディレクションの諌山貴由氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告。JPCERTコーディネーションセンターが調整を実施した。
(Security NEXT - 2017/05/17 )
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