Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「MS15-034」の公開から1日でPoC登場 - 遠隔攻撃で青画面に

日本マイクロソフトは、4月15日に深刻度「緊急」の月例セキュリティ更新プログラム「MS15-034」を公開したが、早くも実証コードが公開され、複数のセキュリティベンダーより悪用を懸念する声が挙がっている。

20150416_tm_001.jpg
攻撃で発生するブルースクリーン(画像:トレンドマイクロ)

危険性を指摘されているのは、HTTPプロトコルの処理に用いる「HTTP.sys」に見つかった脆弱性「CVE-2015-1635」。不正なHTTPリクエストをリモートより送り付けられると、任意のコードが実行されるおそれがある。

セキュリティ更新プログラムが公開された4月15日の時点では、脆弱性の公開や悪用は確認されていなかったが、早くも実証コードが公表されており、複数のベンダーが注意喚起を行っている。

トレンドマイクロによると、今回公開された実証コード(PoC)は、IISによりウェブサーバを運用している場合に影響があり、OSごと強制終了させ、ブルースクリーンの状態(Blue Screen of Death)に陥らせることが可能だという。

(Security NEXT - 2015/04/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ワークフロー管理ツール「Apache DolphinScheduler」に脆弱性
Samsung、モバイル端末の複数脆弱性を修正 - 一部で悪用も
AI開発フレームワーク「Flowise」に複数の「クリティカル」脆弱性
「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消
「Cisco IOS XR」にDoSや署名バイパスの脆弱性 - 修正版リリース
「Zoom Workplace」に複数の脆弱性 - 最新版で修正済み
工場向けMOMシステム「DELMIA Apriso」脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Ivantiのエンドポイント管理やリモートアクセス製品に脆弱性
デバッグ支援ツール「NVIDIA NVDebug tool」に複数の脆弱性
ネットワーク監視ツール「Stork」に脆弱性 - DoS攻撃のおそれ