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「EMET 5.1」が公開、緩和策バイパス問題を解消 - メモリダンプを取得可能に

日本マイクロソフトは、脆弱性緩和ツール「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」の新版となる「同5.1」を提供開始した。同社サイトよりダウンロードできる。

同ツールは、メモリ破壊をはじめ、脆弱性攻撃の緩和機能を提供するWindows向けのソフトウェア。無償で利用できる。OSに未実装の最新緩和策をいち早く導入でき、システム全体はもちろん、特定アプリのみ適用することも可能。アプリは英語版だが、日本語環境でも利用することができる。

新版では、緩和策の機能を向上させたほか、「Local Telemetry」機能を追加。緩和策実行時のメモリダンプを取得できるようになった。

また一部環境で「Internet Explorer」「Adobe Reader」「Adobe Flash」「Firefox」の緩和策実行時に生じていた互換性の問題を解決。EMETがバイパスされる問題に対応した。

(Security NEXT - 2014/11/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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