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売却されたベネッセ顧客情報は約3504万件 - コピー禁止が新型スマホで機能せず

さらに、データベースから大量の情報を持ち出す際、他システムでは管理者へアラートが通知されるよう設定していたが、問題のシステムでは実施していなかった。操作ログについても取得していたものの、定期的なモニタリングによるチェックを実施しておらず、早期発見ができなかったとしている。

同社はこうした調査結果を受け、実施しているセキュリティ対策への過信をはじめ、経営層におけるITリテラシーの不足、性善説による監査体制の運用など、不備があったことを認めた。今後は、組織モデルの構造改革や、グループのITガバナンス強化に取り組み、外部監視機関を新設。データの管理は、ラックと設立する合弁会社で行い、グループ外への業務委託は行わない方針。

またシステムにおけるセキュリティの緊急対策として、ラックによる監査を実施。アクセス権限の見直し、パスワード管理強化、端末に対するダウンロードの監督者設置、大量データのダウンロード時のアラート設定、業務端末における外部記録媒体との接続禁止、アクセスログの定期チェック、執務スペースへの私物電子機器、記録媒体の持ち込み禁止、監視カメラの導入など行ったという。

(Security NEXT - 2014/09/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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