【不正送金ウイルス】警察庁、「GameOver Zeus」の駆逐作戦に参加 - 日本国内で20万台が感染

FBIの発表によれば、「Game Over Zeus（GOZ）」の感染端末は、ワールドワイドで100万台以上が感染。被害額は100億円以上にのぼると見られている。国別に感染状況を見ると、米国が全体の25％を占めて最多だが、次いで多いのが日本で、感染端末の20％が国内で稼働しているという。単純計算で20万台が「GOZ」に感染し、危険な状態に陥っていることになる。

こうした状況を受け、米国連邦捜査局（FBI）や欧州刑事警察機構（ユーロポール）が中心となってボットネットのテイクダウン作戦を推進しており、警察庁も参加して他国や他地域の法執行機関と連携し、対策を進めている。

指名手配されたEvgeniy Bogachev容疑者

具体的には、各国連携のもとボットネットの関連サーバを押収。ボットネットの管理者であるEvgeniy Mikhailovich Bogachev容疑者を刑事告発し、指名手配した。さらにFBIなどが構築したシステムで感染端末を特定した上で、各プロバイダに協力を求め、端末の利用者にマルウェアの駆除を促していく。

また警察庁では、あらためて利用者に注意を喚起しており、セキュリティ対策ソフトを最新の状態で利用することや、利用しているセキュリティ対策ソフトで駆除できない場合は、セキュリティベンダーが利用する駆除ツールなどを活用するも検討するよう促している。

もし、マルウェアへ感染していた場合は、IDやパスワードが窃取されたおそれがあると指摘。駆除したあとにオンラインバンキングはもちろん、インターネットで利用するすべてのサービスについてパスワードを変更するよう呼びかけている。

（Security NEXT - 2014/06/03 ）ツイート

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