Kaspersky、「miniFlame」を確認 - 他マルウェア作者と連携か
Kaspersky Labは、マルウェアの新種「miniFlame」を発見したと発表した。「Flame」など他マルウェアとの連携するという。
同社は、今回発見した新種について7月に「Flame」のモジュールとして把握していたが、その後の調査で9月に「Flame」から独立した別の不正プログラムであることが判明した。
同社では、2種類のメジャーバージョンと、亜種6種類を特定しているが、ワールドワイドで50台強と感染規模は小さく、スパイ活動に利用されていたと見ている。
特徴のひとつとして、「Flame」と同じアーキテクチャプラットフォーム上に構築されており、2007年から2011年末まで開発が続けられたと見られているが、具体的な感染源はわかっていない。
独立したバックドアとして動作し、情報窃取や遠隔からのアクセスを可能。端末内部のファイルを入手したり、スクリーンショットの撮影が可能で、外部サーバへデータを送信する。またUSBドライブ経由でオフラインのマシンからデータを入手する機能も備えていた。
さらに大きな特徴は、「Flame」および「Gauss」 の双方に対応したプラグインとして動作する点。同社はこのことから、マルウェア開発者間に協力体制があったと指摘。同一の「サイバー兵器工場」で製造されたものであると結論づけている。
(Security NEXT - 2012/10/18 )
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