「Flash」「Adobe Reader」「JRE」の脆弱性狙う複合攻撃を観測 - マカフィーまとめ
マカフィーは、同社が2月に検知したマルウェアの状況を取りまとめた。「Flash Player 」における既知の脆弱性を悪用する「Exploit-CVE2011-2140」が、検知企業数とマシン数のランキングに入った。
同社がまとめた検知数ランキングでは、全体的に大きな変動は見られない。検知企業数とマシン数が最多だったのは、前月と同じくオートラン機能を悪用するワームが生成したテキストファイル「Generic!atr」。引き続き「Conficker」も、企業数、データ数、マシン数のランキングで上位に入っている。
2月における気になる動きとしては、2011年8月に修正された「Flash Player」の脆弱性を悪用する「Exploit-CVE2011-2140」が、検知企業数の6位とマシン数の10位に入っている。
ドライブバイダウンロード攻撃の一部に利用されたもので、同攻撃は「Adobe Reader」の脆弱性を突く「Exploit-PDF」や「JRE」に対する「Exploit-CVE2011-3544」など、少なくとも6種類の脆弱性攻撃で構成されていたという。
改ざんされたウェブページには難読化されたスクリプトが埋め込まれ、これら攻撃を通じて偽セキュリティ対策ソフトや、オンラインバンキングのアカウント情報を盗む「Zeus」に感染させようとするという。
偽セキュリティ対策ソフトとしては「FakeAlert!grb」のみトップ10内にランクインしているが、「SecurityTool」や「SystemDefender」に感染しているユーザーも多いと同社では指摘している。同社が発表した検知マシン数のトップ10は以下のとおり。
ウイルス
1位:Generic!atr
2位:W32/Conficker.worm!job
3位:W32/Conficker.worm!inf
4位:W32/Conficker.worm.gen.a
5位:Generic Autorun!inf.g
6位:Generic PWS.ak
7位:New Autorun!inf.b
8位:W32/Conficker!mem
9位:Generic PWS.y!d2p
10位:Exploit-CVE2011-2140
不審なプログラム(PUP)
1位:Generic PUP.x
2位:RemAdm-VNCView
3位:Adware-OptServe
4位:Adware-UCMore
5位:Tool-PassView
6位:Generic PUP.d
7位:Exploit-MIME.gen.c
8位:Generic PUP.z
9位:Tool-ProduKey
10位:RemAdm-VNC
(Security NEXT - 2012/03/16 )
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