Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

定例アップデートで「Adobe Reader」と「Acrobat」の深刻な脆弱性を修正

Adobe Systemsは、「Adobe Reader」「Adobe Acrobat」向けに、深刻な脆弱性を修正するセキュリティアップデート「同X(10.1.2)」および「同9.5」を公開した。またLinux向けに「同9.4.7」の提供を開始している。

今回のアップデートは、「Windows」と「Mac」を対象とした定期更新。2011年12月にセキュリティアドバイザリを公開し、同月に先行して「Windows」にアップデートを緊急公開した「CVE-2011-4369」を含む6件の脆弱性を修正している。

これら脆弱性を攻撃された場合、メモリ破壊などが発生し、アプリケーションがクラッシュして任意のコードを実行されるおそれがある。

脆弱性の影響を受けるのは、両プラットフォームの「同X(10.1.1)」、Windows版の「同9.4.7」、Mac版の「同9.4.6」、および以前のバージョン。12月の定例外アップデートを適用している場合も、再度適用する必要がある。

また12月に公開したセキュリティアドバイザリへの対応として、Linux向けに最新版となる「Adobe Reader 9.4.7」を公開している。

(Security NEXT - 2012/01/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Acronisのデータバックアップ用インフラ製品に深刻な脆弱性 - すでに悪用も
組込システムの検証テストツール「NI VeriStand」に複数脆弱性
SonicWall、「Blast-RADIUS」の緩和策でアドバイザリ
「Spring Cloud Data Flow」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開
「BIND 9」の脆弱性、関連機関がアップデートを強く推奨
「Telerik Report Server」に深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
「VMware ESXi」「vCenter Server」に脆弱性 - 修正パッチが公開
Oktaのウェブブラウザ向けプラグインにXSS脆弱性
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性6件を修正
米当局、「Twilio」や「IE」の脆弱性悪用に注意呼びかけ