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ソフトウェアの脆弱性届け出が倍増、436件が未修正 - IPAまとめ

情報処理推進機構(IPA)は、2011年第2四半期の脆弱性に関する届け出状況を取りまとめた。ソフトウェアに関する届出が増加し、未修正が400件を超えるなど深刻な状況が続いている。

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IPAへの届け出件数推移(グラフ:IPA)

同機構によれば、同四半期の届け出はソフトウェア関連が44件、ウェブアプリケーション関連が39件のあわせて83件。前四半期と比較してウェブアプリは減少する一方、ソフトウェアが倍増した。

届出件数の累計は6651件となり、全体の82%をウェブアプリに関するものが占めている。1日あたりの届出件数は3.91件で、ピークだった2009年第2四半期の4.65件から減少傾向が続いている。

脆弱性の届出があったソフトウェア製品の内訳を見ると、最も多かったのは「ルータ」。「ウェブアプリケーションソフト」「周辺機器」と続く。脅威の種類では「サービス不能」が42%を占め、次いで「なりすまし」が多く、この2つで全体の6割強を占めた。

(Security NEXT - 2011/07/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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