深刻な脆弱性を解消した「Adobe Reader」が公開
Adobe Systemsは、深刻な脆弱性を解消する「Adobe Reader」「Adobe Acrobat」のアップデートを提供開始した。
今回のアップデートは、両プログラムに同梱されているコンポーネント「authplay.dll」に判明した脆弱性「CVE-2011-0609」を解消したもの。脆弱性が悪用された場合、アプリケーションがクラッシュし、任意のコードが実行されるおそれがある。
同社では、「Windows」と「Mac」向けに提供している「Adobe Acrobat X」について、最新版となる「同10.0.2」を提供するほか、「Adobe Reader 9.4.3」「Adobe Acrobat 9.4.3」を用意している。
一方「Adobe Reader X」では、Mac向けに「同10.0.2」の提供を開始。ただし、Windows版については、プロテクトモードでコードの実行を防止できるとして、6月14日に予定している次回の定例アップデートで対応する方針だという。
また、UNIXやAndroid向けに提供されている「Adobe Reader」や、「Adobe Reader 8.x」「Adobe Acrobat 8.x」については今回の脆弱性について影響ないとしている。
(Security NEXT - 2011/03/23 )
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