Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Conficker」にいまだ数百万台が感染、「Windows 7」のセキュリティを評価 - F-Secure研究者

Windowsの既知の脆弱性「MS08-067」を利用して拡大するウイルス「Conficker」だが、2008年11月の登場から1年以上経過した2009年12月時点においても、依然として数百万台が感染している状況が続いているという。

F-Secureの研究機関で主席研究員を務めるMikko Hypponen氏が、2009年の同社総括のなかで言及したもの。問題の「Conficker」は、悪意のあるサーバに接続して別のマルウェアに感染させるなど多重感染を引き起こし、ボットネットなどを構成する原因となるワーム。

同社では、他セキュリティベンダーと協力をしながら拡散防止に努めているものの、感染が収まっていないという。こうした攻撃をはじめ、同氏は2009年について金銭を目的として巧妙な攻撃が増加していることを指摘している。

一方、あらたにリリースされた「Windows 7」については、「Windows Vistaと比べると、ユーザエクスペリエンスだけでなく、より高いセキュリティ機能を搭載」したとし、「セキュリティに関する問題が大幅に改善された」と評価を示した。

(Security NEXT - 2009/12/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ネットワーク経由のマルウェア検出が急上昇 - 「WannaCrypt」が影響
発見から8年経過した「Conficker」検知数が急増 - 前四半期比67倍に
445番ポートへのパケット増 - 「Conficker」亜種が原因か
「Conficker」が脅威トップ - 発見から6年経過も依然活発
2014年上半期のスパム、前年同期から60%増加 - マルウェア感染目的が背景に
IPA、「WS 2003」からの移行検討を呼びかけ - 情報漏洩や業務停止リスクも
2008年に登場したマルウェアが依然として活発、スパム最多ウイルスに
2013年下半期だけでウェブベースの攻撃が2倍に - エフセキュアまとめ
オートラン機能で感染広げるワームが引き続き活発 - マカフィーまとめ
脆弱性攻撃や「W32/Conficker」の検出数が増加 - ドライブバイダウンロード攻撃は後退