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クラウド技術でリソース消費抑えた企業向けウイルスバスター最新版 - Macにも対応予定

トレンドマイクロは、企業向けセキュリティ対策製品の最新版「Trend Microウイルスバスターコーポレートエディション 10」を9月10日より発売する。

同製品は、企業内のクライアントPCやサーバにおけるウイルス対策や不正アクセス対策など実現するセキュリティ対策製品。最新版では、クラウド技術を活用し、企業の内部ネットワークや端末における負担軽減を目指した。

ファイルレピテーション機能を活用した「スマートスキャン」機能では、端末において軽量な定義ファイルによりスキャンを行い、疑いのあるファイルを発見した際に企業内に設置した専用サーバや同社のクラウド技術と連携して詳細な検査を実施。定義ファイル配信によるタイムラグの発生やネットワークリソースの消費、端末におけるメモリ消費の負荷など軽減した。

同社では、端末内で利用するパターンファイルのデータ容量を約50%弱軽減。くわえて1日あたりの配信データ量を10Kバイト未満に抑えたとしており、試算では、従来と比較して1日のネットワークトラフィックを6割以上削減できるという。

またUSBメモリをはじめとするリムーバブルメディアの利用について管理者がポリシーを設定し、制限が行える「デバイスコントロール機能」を強化。5種類の制御段階から選ぶことが可能で、違反時に管理者へ通知することが可能。

さらに仮想的にパッチ機能を提供し、ゼロデイ攻撃を防ぐプラグイン製品「侵入防御ファイアウォール(Intrusion Defense Firewall)」を用意。端末のシステム構成を自動でチェックして管理サーバで脆弱性フィルタを取得し、自動適用することで正式なパッチが提供されるまで攻撃を防御できる。

またマイクロソフトの次世代OSである「Windows 7」や「Windows Server 2008 R2」のほか、プラグイン製品によりMac OSへ対応するなど、対応プラットフォームの充実も予定している。

1台あたりの価格は、セキュリティ機能を提供する上位製品「Trend Micro Client/Server Suite Premium」が3300円。「Trend Micro Client/Server Suite」が2230円。「Trend Micro ウイルスバスター Corp. Client」が1900円。サーバ向け製品「Trend Micro Server Protection for Windows」が900円。

導入にあたっては、定義ファイルの配信などを行う「管理サーバ」と組織内ネットワークにおいて、クライアントの求めに応じてスキャンを行う「スマートスキャンサーバ」を用意する必要がある。

(Security NEXT - 2009/07/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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