Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

SQLインジェクション被害発生22時間前に攻撃予兆を捕捉 - NECとラックが新技術

NECとラックは、データマイニング技術の活用により、サーバへの攻撃を予的するセキュリティ監視システムを開発した。

今回開発されたのは、大量なデータの解析から利用価値の高いデータを抽出するデータマイニング技術を活用したもの。NECの時系列データから変化点を検出するマイニングエンジン「ChangeFinder」と、ログから異常行動を検知する「AccessTracer」を活用ており、ラックは、ラックのセキュリティのノウハウを提供した。

同システムでは、大量のログから、攻撃の予兆やコンピュータ上の不審行動を自動検出でき、両社では、実際のデータを利用する実験において有効性を実証できたという。実証実験では、サーバに蓄積されたアクセスログから異常なふるまいを自動で検出し、SQLインジェクション攻撃の予兆を被害が発生する22時間前に検出することができた。また、イベントログについては、解析結果で高スコアだった上位1.5%に実際のなりすましを検出できたという。

両社は今後、データマイニング技術を適用した新しいセキュリティサービスの提供に向けて、引き続き実証実験を行うとしている。

(Security NEXT - 2006/12/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

狂犬病予防注射案内ハガキで誤記載、データ移行不備で - 岡山市
小学校で結核健診問診票を紛失、整理が不十分で - 平塚市
組合加入事業所の個人情報を他社へ誤提供 - 土健保
「Node.js」にまもなくセキュリティアップデート - 2件を修正予定
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも
労務管理クラウドシステムでアクセス権の設定ミス - 個人情報が流出
2月のDDoS攻撃件数、前月の約1.2倍に - 71Gbps超の攻撃も
1月のDDoS攻撃件数、前月比29%増 - IIJレポート
厚労省の「マイジョブ・カード」、別人情報が表示される不具合
年金事務所を装う電話に警戒を - 偽マイナポータルに誘導