技術評論社が改ざん被害 - VPS管理画面からサーバOS変更される
技術評論社のウェブサイトが、不正アクセスにより改ざんされていたことがわかった。マルウェアへ感染しているおそれもあるとして、閲覧者に注意を呼びかけている。
同社によると、12月6日11時から14時にかけて、同社サーバを運用するVPS管理ページのアカウントを詐取され、サーバをOSごと入れ替えられたもので、外部2サイトにリダイレクトされる状態だった。
今回の攻撃は、前日より発生していたという。同月5日11時過ぎに、フィッシングメールが届き、記載されたURLへアクセスした際に管理者アカウントを奪われ、直後よりサーバの管理画面から不正な操作が行われた。
フィッシングサイトは、同社が利用するVPSと同じドメイン上に設置されており、利用頻度が低い管理用メールアドレスにフィッシングメールが届いたため、ヘッダ情報など確認せず、メールの内容を信じてアクセスしてしまったと同社では説明している。
攻撃発生直後、ちょうど作業を行っていた同社担当者が異変に気が付き、管理画面の攻撃者の不正操作を確認。双方ログインした状態のまま、攻撃者とサーバを奪う攻防へと発展し、フィッシングサイトにアクセスした10分後にはサーバが停止する状態に陥った。
攻撃者はサーバのルート権限を乗っ取ろうとしたが、管理画面から奪うことができない仕様だったため、サーバをOSごと入れ替えることで不正サイトへの誘導を試みていた。同社では対策を実施し、管理会社による確認のもと、13時20分に復旧、収束したと判断した。
(Security NEXT - 2014/12/09 )
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