Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Tomcat」に2件の脆弱性 - 一部は旧版でも対応

「Java Servlet」の実行環境である「Apache Tomcat」の開発チームは、脆弱性を解消したアップデートをリリースした。一部環境では、すでに修正済みであることも明らかにしている。

アップデートにより2件の脆弱性へ対処したもの。具体的には「JMX Remote Lifecycle Listener」によって構成した環境で情報漏洩が生じ、インスタンスを完全に制御されるおそれがある「CVE-2019-12418」に対応した。

12月17日に「同7.0.99」をリリースし、脆弱性を解消したことを受けて、11月21日にリリース済みである「同9.0.29」「同8.5.49」に同脆弱性の修正が含まれていたことを明らかにした。重要度は4段階中3番目にあたる「中(Moderate)」としている。

「JMX Remote Lifecycle Listener」については、将来的なリリースで非推奨となり、「同10」や2020年12月31日以降のリリースで削除される見込みだという。

また「同9.0.30」「同8.5.50」「同7.0.99」でFORM認証において「セッション固定攻撃」が可能となる脆弱性「CVE-2019-17563」を修正した。重要度は1段階低い「低(Low)」とレーティングしている。

(Security NEXT - 2019/12/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「SonicWall Email Security」に複数脆弱性 - アップデートが公開
「Oracle Fusion Middleware」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「Grafana」にクリティカル脆弱性 - なりすましや権限昇格のおそれ
DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Apache Causeway」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
SonicWall製ファイアウォールにDoS脆弱性 - SSL VPN有効時に影響
エプソン製プロジェクターに脆弱性 - 310機種に影響
「FortiOS」に3件の脆弱性 - アップデートで修正
米当局、「Chromium」ゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を