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ユーザーの要求高まるもコスト削減に追われるデータセンター - シマンテック調査

シマンテックは、2008年版のデータセンターに関する調査レポート「2008 State of the Data Center」を公表した。高レベルのサービス提供とコスト削減がデータセンターに求められているという。

同レポートは、2008年9月から10月にかけて、米Applied Researchが21カ国の企業および大規模な公共事業団体のデータセンター管理者1600人を対象に調査を実施し、結果をまとめたもの。今回で2回目を迎えた。

同レポートによれば、データセンターに対するユーザーの要求が増大していると感じているとの回答が75%に達した。しかしながら、管理者の60%は、ユーザーが要求するサービスレベルの実現が困難になっていると答えている。

さらに今年の目標として、コスト削減を掲げる企業が圧倒的に多く、2位の「サービスレベルの向上」、3位の「顧客対応の改善」を上回るなど、利用者と提供者にギャップが広がっている。

運営上の問題としては、36%が「人員不足」を挙げており、こうした問題へ対応するためアウトソーシングを利用している企業も多かった。アウトソーシングの利用業務としては、「事業継続(46%)」「バックアップ(43%)」「ストレージ管理(39%)」が上位を占めている。

ディザスタリカバリの分野でも、改善の必要性を感じている企業が多い。自社のディザスタリカバリ計画が平均以上であると答えたのは35%。27%は改善が必要としており、9%は計画が文書化されていないと回答している。

ダウンタイムの原因で最も多いのは人的エラーで25%を占める。次いでハードウェアやソフトウェアの障害、停電と続いている。

(Security NEXT - 2009/04/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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