Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

複数の自己暗号化ドライブに脆弱性 - 復号化のおそれ

Trusted Computing Group(TCG)の「OPAL」や「ATAセキュリティ」などの規格に準拠したハードウェアベースの自己暗号化ドライブ(SED)の一部製品おいて脆弱性が判明した。暗号化されたドライブの内容を復号化されるおそれがある。

セキュリティ機関によると、ユーザーが設定したパスワードと、暗号化に使用される鍵に関連がなく、データの復号が可能となる脆弱性「CVE-2018-12037」が判明。

データの暗号化に用いる鍵に関する情報が、ウェアレベリング機能の領域に記録され、完全に削除されない可能性がある「CVE-2018-12038」が明らかになったという。

「CVE-2018-12037」は、Micron製ドライブ「Crucial MX100」「同MX200」「同MX300」やSamsung製ドライブ「T3」「T5」および、ATA highモードで利用した「840 EVO」「850 EVO」に存在。また「840 EVO」は、「CVE-2018-12038」も含まれる。

セキュリティ機関では、修正パッチの適用や、パッチが用意されていない場合は、データ保護のためソフトウェアによる暗号化などを活用するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2018/11/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中
Fortinet、アドバイザリ13件を公開 - 複数製品の脆弱性を修正
「Rust」によるWindowsバッチ処理に脆弱性 - アップデートが公開