Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

不正送金対策ソフトのインストーラに脆弱性 - 最新版で修正

セキュアブレインが「Internet Explorer」向けに提供する「PhishWallクライアント」のインストーラに、脆弱性が含まれていることがわかった。

20170322_sb_001.jpg
脆弱性を解消したインストーラを公開したセキュアブレイン

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同製品のインストーラにおいて検索パスの指定に問題があり、意図しないライブラリファイルを読み込む脆弱性「CVE-2017-2130」が存在。

脆弱性を悪用された場合、任意のコードを実行されるおそれがある。

脆弱性の影響を受けるのは、インストーラの起動時のみで、インストールしたソフトそのものに同様の脆弱性は存在しないという。

同脆弱性は、NTTコミュニケーションズの東内裕二氏やセキュリティ・プロフェッショナルズ・ネットワークの吉田英二氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告し、JPCERTコーディネーションセンターが調整を実施した。

セキュアブレインでは、3月16日に脆弱性を解消した最新版のインストーラを公開。利用者へ以前のインストーラを削除するとともに、導入時には最新のインストーラを用いるよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2017/03/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
「Microsoft Edge」にアップデート - 「Chromium」の脆弱性修正を反映
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中
Fortinet、アドバイザリ13件を公開 - 複数製品の脆弱性を修正