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NEC、データ容量を抑えた秘密分散技術を開発

NECは、従来と比較してデータ容量を抑えた秘密分散技術を開発した。クラウドにおけるデータ保存などへ応用できる。

秘密分散技術は、データを暗号化した上で複数に分散し、保存する技術。分散した秘密データの改ざんなどを確認するため、秘密データと同程度の容量を持つチェックデジットや、秘密データの数倍の容量となる鍵データが必要だった。

同社ではこれに対し、データの誤りを訂正する「誤り訂正符号技術」を活用。複数のチェックデジットから鍵データを復元できる技術を開発したもので、鍵データの保存が不要になるという。

同社では、今回の技術を活用することで秘密分散技術において従来のような大容量のデータを保存するディスクが不要となり、クラウド環境でのデータ保存など応用できるとしている。

(Security NEXT - 2012/02/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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