Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

脆弱性データベース「JVN iPedia」の登録情報は累計1万849件に

情報処理推進機構(IPA)は、2011年第2四半期における脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」の登録状況を発表した。

同データベースは、国内のソフトウェア開発者が公表した脆弱性対策情報や、脆弱性情報ポータル「JVN」の掲載情報、米国国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース(NVD)の情報などを収録している。

110726ip_01.jpg
「JVN iPedia」における四半期ごとの登録状況(グラフ:IPA)

2011年第2四半期は、国内製品開発者による脆弱性情報5件をはじめ、JVNによる情報125件、NVDから収集した508件など、あわせて638件を追加。2007年4月以降の登録数が累計で1万849件となった。

登録が多かった脆弱性の内容は、「バッファエラー」が106件でトップ。次いで多かったのが72件の「リソース管理の問題」。さらに「不適切な入力確認(57件)」「認可・権限・アクセス制御の問題(34件)」「数値処理の問題(32件)」が続いた。

上半期に登録された脆弱性の深刻度を見ると、3段階中もっとも危険とされる「レベルIII」が47%、「レベルII」が45%とあわせて9割を超えた。「レベルI」はわずか8%に過ぎなかった。

いずれも脆弱性としてはポピュラーなものであり、ソフトウェアの企画や設計を行う段階から実装を考慮する必要があると同機構では指摘している。

(Security NEXT - 2011/07/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
ランサムリークサイト、年間約4000件の投稿 - 身代金支払うも約2割で反古
先週注目された記事(2024年3月3日〜2024年3月9日)
先週の注目記事(2024年2月25日〜2024年3月2日)
「WordPress」における不用意な露出に注意 - 攻撃の糸口となることも
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
脆弱性の届出が大幅増 - ウェブサイト関連は前四半期比2.2倍に
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
2023年4Qの「JVN iPedia」登録、前四半期の約1.6倍に