IPAが脆弱性評価システムCVSSを導入、直近40件の評価を公表
情報処理推進機構は、ソフトウェアの脆弱性における深刻度を脆弱性評価システムCVSSにて評価する取り組みを開始した。合わせて、同評価による脆弱性関連情報約40件の深刻度を公表した。
同機構では、深刻度をベンダーに依存しない共通の評価手法を提供する共通脆弱性評価システム「CVSS(Common Vulnerability Scoring System)」の評価基準を用いて算出。同システムは、FIRSTが適用推進や仕様改善を行っている。
深刻度のレベルは、危険度によって3段階に分けられる。レベルIII「危険」が最も深刻度が高く、バッファオーバーフローやSQLインジェクションといった、リモートからシステムを制御される脅威や、データを改ざんされるような脅威が想定されている。
次に危険なレベルII「警告」は、すべてのシステムが停止するようなDoS攻撃やアクセス制御の回避など、機密情報の漏洩やサービス停止に繋がるような脅威。レベルI「注意」は、クロスサイト・スクリプティング、ディレクトリ・トラバーサルによる一部の情報漏洩や、一部のシステムが停止するようなDoSなどを挙げている。
なお同機構では、評価結果は脆弱性の特性を同一の基準で数値化したものであるとして、実際に対応する場合には、攻撃を受けた場合の被害の大きさなど利用者自身が判断して対応するよう求めている。
(Security NEXT - 2007/02/23 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
入退室管理製品「UniFi Access」の管理APIに認証不備の脆弱性
利用していたシフト管理SaaSから従業員情報が流出 - 西友
「Elastic Cloud Enterprise」に脆弱性 - API経由で不正操作のおそれ
国勢調査世帯一覧を紛失、住民が拾得して回収 - 横須賀市
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
Google、「Chrome 142」でV8関連はじめ脆弱性20件を修正
ビジネスフォン通販サイト、個人情報流出の可能性
県サイト公開の表計算ファイル内に個人情報、チェック不足で - 新潟県
先週注目された記事(2025年10月26日〜2025年11月1日)
ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
