Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Copilot Studio」に深刻な脆弱性 - 対策済み、悪用報告なし

マイクロソフトが提供する生成AIを利用した開発支援ツール「Copilot Studio」に深刻な脆弱性が含まれていたことがわかった。すでに解消済みだという。

現地時間11月26日にアドバイザリを公開し、権限昇格の脆弱性「CVE-2024-49038」について明らかにしたもの。

ウェブページ生成処理における検証不備に起因し、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在したという。攻撃者が細工したデータを注入することにより、認証なしにネットワーク経由で権限昇格が可能だった。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.3」、重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

すでにマイクロソフトでは同脆弱性の対策を講じており、ユーザー側の対応などは不要。透明性の確保を目的に脆弱性を公開した。脆弱性の悪用や公開なども確認されていない。

(Security NEXT - 2024/11/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開