「Chrome」にセキュリティアップデート - AIの脆弱性修正も
Googleは現地時間10月15日、ブラウザの最新版「Chrome 130」をリリースした。機能強化のほか、複数の脆弱性に対処している。
WindowsおよびmacOS向けに「Chrome 130.0.6723.59」「同130.0.6723.58」、Linux向けに「同130.0.6723.58」をリリースしたもの。今回のアップデートでは、ピクチャーインピクチャー(PIP)における機能強化のほか、セキュリティに関する17件の脆弱性に対応した。
CVEベースで13件の脆弱性に対処したことを明らかにしている。重要度が「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。
重要度が2番目に高い「高(High)」とされる脆弱性は「CVE-2024-9954」の1件のみ。AI機能において解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性だという。報告者には3万6000ドルの報奨金が贈られた。
さらにウェブ認証やユーザーインタフェースなどに関する「Use After Free」や不適切な実装の脆弱性など、重要度「中(Medium)」の脆弱性あわせて9件を修正したほか、「低(Low)」とされる脆弱性3件を解消している。
同社では、今後数日から数週間にわたってアップデートを順次展開予定。今回修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2024-9954
CVE-2024-9955
CVE-2024-9956
CVE-2024-9957
CVE-2024-9958
CVE-2024-9959
CVE-2024-9960
CVE-2024-9961
CVE-2024-9962
CVE-2024-9963
CVE-2024-9964
CVE-2024-9965
CVE-2024-9966
(Security NEXT - 2024/10/17 )
ツイート
PR
関連記事
市内全世帯向けデジタル金券の配送中に一部紛失 - 太田市
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
ランサム攻撃でシステム障害が発生、影響など調査 - エネサンスHD
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
一部サーバでランサム被害、バックアップ削除も - 新報国マテリアル
日英、IoT製品セキュラベル制度「JC-STAR」「PSTI法」で相互承認
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
動画配信「バンダイCH」が一時停止 - 「意図せぬ退会」発生
