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「Telerik Report Server」に深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を

Progress Softwareのレポートツール「Telerik Report Server」に深刻な脆弱性が明らかとなった。「Telerik Reporting」にも脆弱性が判明しており、アップデートが呼びかけられている。

「Telerik Report Server」は、ウェブアプリケーションなどのレポートを作成、管理できるソフトウェア。「同10.1.24.514」および以前のバージョンに信頼できないデータをデシリアライズする脆弱性「CVE-2024-6327」が判明した。

脆弱性を悪用されると、リモートよりコードを実行されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.9」、重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

また「Telerik Reporting」において、安全ではない型の解決によりオブジェクトインジェクションが可能となる脆弱性「CVE-2024-6096」が明らかとなった。CVSS基本値は「8.8」、重要度は2番目に高い「高(High)」。「Telerik Report Server」も同脆弱性の影響を受ける。

ともに「同2024 Q2(10.1.24.709)」で脆弱性を修正しており、同バージョン以降へアップデートするよう呼びかけている。また「Telerik Report Server」に関しては一時的な緩和策もアナウンスされている。

(Security NEXT - 2024/07/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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