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Ciscoセキュリティ管理製品に脆弱性 - 管理下FTDに影響

Cisco Systemsのセキュリティ管理製品「Cisco Firepower Management Center(FMC)ソフトウェア」に深刻な脆弱性が判明した。アップデートが提供されている。

同社では現地時間11月1日にセキュリティアドバイザリを公表し、同製品のウェブインタフェースにコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2023-20048」が含まれていることを明らかにした。

脆弱性を悪用するには有効な認証情報が必要となるが、FMCに細工したHTTPリクエストを送信することで「Cisco Firepower Threat Defense(FTD)」において特定のコマンドを実行することが可能となる。

同社は共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」においてベーススコアを「9.9」と評価しており、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。同社エンジニアがセキュリティテスト中に発見したもので、悪用などは確認されていない。

同社では脆弱性に対処したアップデートをリリースした。なお、「Cisco Firepower Device Manager(FDM)」によって管理されているスタンドアロン機器は影響を受けない。

(Security NEXT - 2023/11/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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