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フィッシング報告が前月比1.3倍、過去最多を更新 - 1日平均約5000件

のこる約79.2%に関しては、送信元として正規のドメインを偽装する「なりすましメール」だった。

内訳を見ると26.5%は、送信ドメイン認証技術「DMARC」を用いることで受信の拒否や隔離を行なうことが可能だったが、52.7%は「DMARC」のポリシーが「none」とされていたり、そもそも「DMARC」に対応していなかった。

同協議会は、「DMARC」を本格的に運用していない組織がフィッシング攻撃の対象として集中的に狙われる傾向があると警鐘を鳴らしている。

送信元のIPアドレスを見ると、中国の通信事業者から配信されたものが約94.8%で依然として多い。これらはDNSにおいてPTRレコードが設定されておらず、ドメインの逆引きができないIPアドレスからの送信が約99.7%を占めているという。

またフィッシングメールに受信者の氏名を宛名に記載するなど、外部流出したデータを悪用したと見られるケースが確認されているとして注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/07/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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