MS、UEFIブートキット「BlackLotus」対策のガイダンスを公開
マイクロソフトは、セーフブートを回避する脆弱性「CVE-2022-21894」を悪用する「UEFIブートキット」が出回っている問題を受け、被害が生じていないか調査する方法や対策などをまとめたガイダンスを公開した。
問題の「UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)ブートキット」は、「BlackLotus」などと呼ばれているマルウェア。特権によるアクセスが可能となった端末においてセキュアブートを回避する脆弱性「CVE-2022-21894」などを悪用する。
「UEFIブートキット」は、OSの起動前に実行されるため侵害状態が持続し、OSの起動プロセスを制御され、「BitLocker」やカーネルの保護、マルウェア対策などのセキュリティ対策機能が機能不全に陥る。
ESETによると、同社では2022年後半に「BlackLotus」のコンポーネントを発見。少なくとも2022年10月には、5000ドルほどで闇市場に出回っていたという。
同社が確認した「BlackLotus」のインストーラは、ロシア語やウクライナ語、ベラルーシ語など、特定言語に対してブートキットをインストールしないしくみとなっていた。またコード内から日本の特定アニメタイトルを想起させる文字列が確認されている。
(Security NEXT - 2023/04/13 )
ツイート
PR
関連記事
ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
公開PDF資料に個人情報、県注意喚起きっかけに判明 - 菊池市
小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
	

