ブラウザ「Chrome」にアップデート - 深刻な脆弱性を解消
Googleは、ブラウザ「Chrome」の最新版をリリースした。重要度がもっとも高い「クリティカル」とされる脆弱性へ対処している。
Windows向けに「同110.0.5481.178」「同110.0.5481.177」、macOSおよびLinux向けに「同110.0.5481.177」をリリースしたもの。
今回のアップデートでは、セキュリティに関する10件の修正を行っており、CVEベースで8件の脆弱性へ対応したことを明らかにしている。
重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は「CVE-2023-0941」の1件。現地時間2月13日に報告を受けたもので、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性だという。
さらに重要度が2番目に高い「高(High)」とされる脆弱性6件を修正。「CVE-2023-0927」や「CVE-2023-0928」などこのうち5件についても「Use After Free」の脆弱性としており、あわせてヒープバッファオーバーフローの脆弱性1件に対応した。くわえて「中(Medium)」とされる1件を解消している。
同社は数日から数週間をかけてアップデートを展開していく予定。今回修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2023-0927
CVE-2023-0928
CVE-2023-0929
CVE-2023-0930
CVE-2023-0931
CVE-2023-0932
CVE-2023-0933
CVE-2023-0941
(Security NEXT - 2023/02/24 )
ツイート
PR
関連記事
一部工事注文書控が所在不明、誤廃棄の可能性 - カンセキ
法人会員情報が流出、脆弱性の点検過程から発覚 - 関西エアポート
セイコーエプソン製プリンタドライバに脆弱性 - 日本語以外の環境に影響
DDoS攻撃が件数減、一方100Gbps超の攻撃も - IIJレポート
Google、ブラウザ最新版「Chrome 136」を公開 - 8件のセキュリティ修正
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト