Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Fortinetの複数製品に脆弱性 - アップデートを提供

Fortinetが提供するロードバランサ「FortiADC」をはじめ、複数製品に脆弱性が明らかとなった。一部はアップデートを準備中だという。

「FortiADC」では、「OSコマンドインジェクション」の脆弱性「CVE-2022-39947」が判明した。ウェブインタフェースへアクセスできる場合に細工したリクエストによってコードやコマンドの実行が可能となる。

同社セキュリティチームが発見、報告したもので、共通脆弱性評価システム「CVSSv3」においてスコアを「8.8」、重要度を「高(High)」とした。脆弱性を修正するアップデートについては準備を進めているという。

また「FortiTester」には、同じく重要度を「高(High)」としたコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2022-35845」が存在。グラフィカルユーザーインタフェースやAPIにおいて認証済みのユーザーにより悪用が可能としており、CVSS基本値は「7.8」。アップデートを提供している。

このほか3製品においても、重要度が「中(Medium)」とされる脆弱性についてアドバイザリを公開し、アップデートを用意している。

具体的には、「FortiManager」におけるユーザー管理の不備「CVE-2022-45857」や、「FortiPortal」におけるクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2022-41336」について公表。さらにCVE番号が付番されていないが、「FortiWeb」のAPIにおいてヘッダーの挿入が可能となる脆弱性についても明らかとなっている。

(Security NEXT - 2023/01/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

MS、「Windows Server」向けに定例外パッチ - 米当局が悪用確認
Dellストレージ管理製品に認証回避の脆弱性 - アップデートで修正
前月の更新で「Bamboo」「Jira」など脆弱性14件を修正 - Atlassian
シークレット管理ツール「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性
アイ・オー製NAS管理アプリに権限昇格の脆弱性
コンテナ保護基盤「NeuVector」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
GitLab、アップデートを公開 - 脆弱性7件を解消
「BIND 9」にキャッシュポイズニングなど複数脆弱性
端末管理製品「LANSCOPE」の脆弱性狙う攻撃に注意喚起 - 米当局
ZohoのAD管理支援ツールに脆弱性 - アップデートで修正