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「libcurl」に情報漏洩やUAFのおそれがある脆弱性

「cURL」のライブラリ版である「libcurl」に脆弱性「CVE-2022-32221」が明らかとなった。アップデートが提供されている。

「同7.7」以降のHTTP転送処理において、「POST」を期待した処理に意図しない「PUT」が実行されると、誤ったデータを送信して情報漏洩が生じたり、解放後のメモリを使用するおそれがある「CVE-2022-32221」が判明したもの。

脆弱性の報告者は悪用は比較的難しいとの見方を示しており、開発チームでは、同脆弱性の重要度を当初「高(High)」とする予定だったが、1段階低い「中(Medium)」へと引き下げた。コマンドラインツールについては、同脆弱性の影響を受けない。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とした。一方、Red Hatでは、CVSS基本値を「4.8」、重要度を「中(Moderate)」とレーティングしている。

同脆弱性は、10月26日にリリースされた「libcurl 7.86.0」にて修正されている。

(Security NEXT - 2022/12/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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