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「Citrix ADC」脆弱性、攻撃グループ「APT5」が悪用か - 米政府指摘

Citrix Systemsが提供する「Citrix ADC」「Citrix Gateway」にゼロデイ脆弱性が明らかとなった問題で、米政府はサイバー攻撃グループの「APT5」が同脆弱性を悪用していることを明らかにした。脅威を検出するためのガイダンスも提供している。

問題の「CVE-2022-27518」は、認証なしにリモートよりコードの実行が可能となる脆弱性。Citrixでは、現地時間12月13日にセキュリティアドバイザリをリリースし、限定的な標的型攻撃に脆弱性が悪用されているとして、アップデートを呼びかけた。

今回の問題で、米国家安全保障局(NSA)は、別名「UNC2630」「MANGANESE」などとしても知られる攻撃グループ「APT5」が、同脆弱性を悪用していると指摘。

「Citrix ADC」を侵害されると、通常必要となる認証を回避しつつ、標的となる組織内部へサイバー攻撃が可能となり、大きな影響を及ぼすおそれがあることから、「Citrix ADC」を利用する組織向けに同攻撃グループの活動の痕跡を発見するための手順を取りまとめ、ガイダンスとして公開した。

同ガイダンスでは、永続的なアクセスを実現するために攻撃者がプログラムを改変する可能性があるとし、同アプライアンス内の主要なファイルをチェックするよう求めた。検知するためのシェルコマンドなども示している。

(Security NEXT - 2022/12/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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