自治体向けSaaSでデータ消失、最大257団体に影響 - 同期操作のミスで

今回の事故は金曜日の夕方に発生。川崎市が障害について連絡を受けた時間は20時前ですでに閉庁しており、事態を把握したのは週明け月曜日の5月23日だった。

同サービスでは、障害発生時に指定できるメールアドレスが1件に限られており、組織の代表のメールアドレスを設定せざるえなかったと説明。夜間や休日に備えて複数登録できるように以前より契約していた販売代理店のワイイーシーソリューションズへ要望していたところだったという。

今回の問題を受けて同市では、販売代理店の指導や監督を強化。同市では運用元のトラストバンクが安定的にサービスを運用するよう求めるとともに、緊急連絡経路の拡充など取り組んでいる。

また情報流出はなかったものの、個人情報を消失していることから、総務省に対して情報提供を行った。

（Security NEXT - 2022/06/02 ）ツイート