ランサムウェア「GandCrab」に無料の復号ツール - 被害者は推計50万人

ランサムウェア対策を展開するプロジェクト「NO MORE RANSOM」では、初期バージョンの「GandCrab」が登場した際、BitdefenderやEuropolの支援のもと、ルーマニア警察が2月に復号ツールをリリース。

公開された「GandCrab」の復号化ツール

しかし、ランサムウェアの開発者は直後にアップデートを実施。その後も積極的にバージョンアップを繰り返し、現在はセキュリティベンダーの対策をバイパスする機能なども搭載した「同5」となっている。

死亡した子供の写真が暗号化されたと訴えたシリアの被害者に対し、同ランサムウェアの背後にいる犯罪者グループが、シリアの被害者に限り復号できる復号キーを公開。

これを受けてルーマニア警察では、Bitdefender、Europolのほか、欧州各国の当局支援のもと、被害者の地域に関わらず、「同1」「同4」「同5」について復号できる包括的なツールをあらたに開発した。同ツールは、同プロジェクトのウェブサイトより無料でダウンロードできる。

（Security NEXT - 2018/10/26 ）ツイート