Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

RHELのDHCPクライアントに深刻な脆弱性 - root権限取得のおそれ

「Red Hat Enterprise Linux 7」「同6」に含まれるDHCPクライアントパッケージに、深刻な脆弱性が含まれていることが明らかになった。

コマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2018-1111」が明らかになったもの。重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。Red Hatでは、各バージョン向けにアップデートをリリースした。

悪意あるDHCPサーバへアクセスしたり、攻撃者から受信した細工されたDHCPレスポンスを受信して脆弱性が悪用されると、NetworkManagerを利用するシステムにおいてroot権限でコマンドを実行されたり、DHCPプロトコルを使用してネットワーク設定を取得されるおそれがあるという。

「Red Hat Enterprise Virtualization 4.1」に関しては、影響を受けるコンポーネントが含まれているものの、管理アプライアンスではNetworkManagerがオフとなっており、ハイパーバイザーにおいてもDHCPを併用しないことなどからデフォルト設定で利用している限りは影響ないと説明。

また「Red Hat Enterprise Linux 5」や「Red Hat Enterprise Virtualization 3.6」については、今回の脆弱性の影響を受けないとしている。

(Security NEXT - 2018/05/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性