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2017年4Qの不正送金被害は1.7億円 - 法人で被害額が増加傾向

2017年第4四半期のオンラインバンキングにおける不正送金被害額は1億7300万円だった。個人では被害件数と被害額いずれも減少したが、法人では被害額が増加している。

全国銀行協会が、会員193行におけるオンラインバンキングの不正送金被害の状況について調査を実施し、結果を取りまとめたもの。預金者本人以外が不正に送金し、振込先から金銭が引き出され、被害者へ返還できなかったケースについて集計している。

2017年第4四半期の不正送金被害件数は59件。被害額は1億7300万円だった。法人では、被害件数は前四半期の11件から10件に減少したものの、被害額は1億500万円と前四半期の8600万円を上回った。2017年第1四半期から、3期連続で被害額が増加している。

一方個人では、被害件数が49件と前四半期の72件から減少。被害額も6800万円で前四半期の1億1500万円を下回った。

補償状況を見ると、金融機関が対応方針を決定した23件のうち、補償の対象となったのは20件。補償率は87%だった。

(Security NEXT - 2018/03/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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