Avastに脆弱性、マルウェアの削除や隔離で攻撃受けるおそれ
AVAST Softwareが提供するセキュリティ対策ソフトにおいて、マルウェアの削除を行うと、任意のファイルが削除される脆弱性が含まれていることがわかった。定義ファイルに起因しており、最新の状態へアップデートすることにより解消できるという。
脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同製品において「150918-0」より以前の定義ファイルを適用している場合、ディレクトリトラバーサルの脆弱性「CVE-2015-5662」が存在するという。
zip形式などのアーカイブファイルを同製品で検証し、アーカイブ内部のファイルがマルウェアとして検出された場合、マルウェアの移動や削除などの操作を行うと、アーカイブファイルに記載されたファイルパスに対して操作が行われ、システム内部のファイルが削除されるおそれがあるという。
定義ファイルに起因した脆弱性であり、「150918-0」以降の定義ファイルへアップデートすることにより脆弱性を解消できる。同脆弱性は、さくら情報システムの小池亮平氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告。JPCERTコーディネーションセンターが調整を行った。
(Security NEXT - 2015/10/16 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
「Kea DHCP」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開
「WordPress」のキャッシュプラグインにXSS脆弱性
プラネックス製モバイルルータ「ちびファイ4」に脆弱性
「Docker Compose」にパストラバーサル脆弱性 - 修正版を公開
