「Windowsコモンコントロール」の脆弱性を攻撃するメールが再び増加
日本IBMの監視センターであるTokyo SOCは、「Windowsコモンコントロール」に存在する既知の脆弱性を狙った攻撃が増加しているとして警戒するよう呼びかけている。
脆弱性「CVE-2012-0158」を悪用する「docファイル」をメールで送り付ける攻撃の増加を検知したもの。複数の日本マイクロソフト製品が影響を受ける既知の脆弱性で、悪用されるとリモートでコードを実行されるおそれがある。
2012年4月の月例セキュリティ更新プログラム「MS12-027」で修正されたが、修正直後の4月から同年9月中旬にかけて頻繁に攻撃が発生。その後は収束に向かったが、日本IBMでは、1月17日17時ごろより再び攻撃の増加を確認しているという。
同社が確認した攻撃では、フリーメールが悪用されており、中国簡体字を使用。送信者は日本人を偽装しているものの、比較的不正メールであることを判断しやすい攻撃だと指摘。メールの送信元に注意を払い、メールの添付ファイルやリンクを不用意に開かないよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2013/01/25 )
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