不正サイトに誘導する難読化スクリプトがあらたに複数ランクイン - ESET調査
ESETによれば、「Win32/Conficker」や「INF/Autorun」の流通は前月から引き続き目立っている。一方、全体に占める割合が小さいものの、不正サイトへ誘導し、ウイルスへ感染させる難読化スクリプトの活動も観測されている。
ESETが6月にマルウェアの追跡システム「ThreatSense.Net」で検知したウイルスの状況についてまとめたもの。6月のマルウェアランキングによれば、1位は変わらず「Win32/Conficker」で、全体に占める割合は9.8%と前月からわずかに上昇。2位の「INF/Autorun」、3位の「Win32/PSW.OnLineGames」、4位の「Win32/Agent」についても変化が見られなかった。
一方、下位ランキングは変動している。5位に新規ランクインした「JS/TrojanDowloader.Pegel.BR」は、不正なウェブページにユーザーをリダイレクトし、ウイルスへ感染させる難読化されたスクリプト。また10位にランクインした「HTML/ScrInject.B」も、ドライブバイダウンロード攻撃を行うスクリプトでやはり難読化されていた。「iframeタグ」を含むHTMLファイルを検出したもので、前回の22位から大きく浮上している。
それぞれ2.3%、0.8%と割合が小さいが、こうした不正なスクリプトやiframeを利用したドライブバイダウンロード攻撃は、マルウェアへの感染手段としてもっと多く利用されていると同社は指摘。ブラウザやアプリケーションの脆弱性を解消するとともに、スクリプト機能の利用を最小限に抑えるなどの対策を呼びかけている。
同社が発表したマルウェアのトップ10は以下のとおり。
1位:Win32/Conficker
2位:INF/Autorun
3位:Win32/PSW.OnLineGames
4位:Win32/Agent
5位:JS/TrojanDowloader.Pegel.BR
6位:INF/Conficker
7位:Win32/Sality
8位:Win32/Qhost
9位:Win32/Spy.Ursnif.A
10位:HTML/ScrInject.B
(Security NEXT - 2010/07/28 )
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