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あらたなGumblar攻撃、海外ではサイバーテロ - 今こそ脆弱性チェックを

ウェブ管理者がブックマークでアクセスすれば、通常通りウェブサイトが表示され、ウェブコンテンツのソースをチェックしても不正な「JavaScript」は出てこないため、ブラウザなどからソースを調査するといった従来の確認方法では被害に気が付くことができない。

また転送先サイトも工夫が進んでいる。セキュリティベンダーの調査などを妨害するため、初回接続時のアクセスや、連続アクセスなど、接続先を調査しようとする動きに対して接続を拒否するなど、周到な仕掛けが施されている。

一方海外に目をやると、標的型攻撃など企業における被害が拡大している。先日来日したMcAfeeのCEO件社長のDave DeWalt氏は同社カンファレンスで、もっとも懸念している攻撃として「サイバーテロ」を挙げている。重要施設に対する攻撃が増えているという。

2009年末から、IEの脆弱性を利用したサイバー攻撃「Operation Aurora」が発生し、「Google」や「Adobe Sytems」「Juniper Networks」「Intel」など著名企業が被害に遭っていることや、1日あたり600万ドルに上る損害が発生していることを紹介。

くわえてサイバー攻撃へ国が関係していること、さらに20カ国以上でサイバー戦争に対する投資が拡大している点などを指摘し、サイバー攻撃が主要なものになると予測している。

(Security NEXT - 2010/03/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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