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IPAのSQLインジェクション検知ツールが機能強化 - 検出攻撃パターンが1.5倍に

情報処理推進機構(IPA)は、ウェブサーバのアクセスログからSQLインジェクション攻撃を検出する無償簡易ツール「iLogScanner」の機能強化を行った。

今回のバージョンアップでは、検出可能な攻撃パターンが従来の1.5倍にボリュームアップ。「OSコマンドインジェクション」「クロスサイトスクリプティング」など4種類の攻撃に対応する。またログフォーマットもあらたに「IIS 7.0」「同5.1」のW3C拡張ログファイル形式に対応した。

動作環境も拡大しており「Windows Vista」や「CentOS 5」といったプラットフォームをサポート。動作するウェブブラウザとしてあらたにFireFox2が追加された。

同機構では、4月より同ツールの提供を行っているが、被害が引き続き発生しており、SQLインジェクション攻撃が検出された場合など、専門家へ相談するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2008/11/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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