Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

マルウェアメールが大幅減、「Necurs」停滞が影響か - 新種マルウェアは3290万件

マルウェアへ感染させることを目的としたメールが、1月に大幅に減少したことが米Symantecの調査で判明した。一方でウェブ経由の攻撃は増加したという。

20170223_sy_001.jpg
マルウェア感染メールの割合(グラフ:Symantec)

同社が1月の観測状況を取りまとめたもの。同社によれば、マルウェアを感染させるために送信されたメールは、722件に1件の割合で、98件あたり1件だった2016年12月から大幅に改善した。

背景には「Necurs」ボットネットの活動が停滞していることにあると同社は分析しているが、一時的な動きの可能性もあるという。

あらたに観測されたマルウェアの亜種は、前月の1950万件から3290万件に急増した。4500万件以上で推移し、ピークを迎えた10月には9610万件に達するなど大量の新種が出回った2016年8月から11月までの水準には届かないものの、引き続き警戒が必要となる。

(Security NEXT - 2017/02/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
工場スマート化のリスクや対策を解説したガイドライン別冊資料
先週注目された記事(2024年3月31日〜2024年4月6日)
セキュリティ分野の総務大臣奨励賞、2名2団体を選出
JFEスチールとデロイトトーマツサイバー、セキュリティ会社を設立
先週注目された記事(2024年3月24日〜2024年3月30日)
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも
2月のDDoS攻撃件数、前月の約1.2倍に - 71Gbps超の攻撃も
1月のDDoS攻撃件数、前月比29%増 - IIJレポート
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」