Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

一部「NAT-PMP実装デバイス」に脆弱性 - WANからポートマッピング操作が可能に

セキュリティ機関は、NAT機能を備えた一部ネットワーク機器に、本来は受け付けないインターネット側からの操作が可能となる脆弱性が含まれているとして、注意喚起を行った。

NATデバイスとLAN側ホストとの間で、IPアドレスやポートマッピングリクエストのやりとりを行う「NAT Port Mapping Protocol」が正しく実装されていない脆弱性が、一部機器に存在しているとして注意を呼びかけたもの。

本来、WAN側のポートに送信されたマッピングリクエストは破棄される必要があるが、正しく実装されておらず脆弱性が存在すると、インターネット経由で設定情報が窃取されたり、ポートマッピングの設定を不正に操作されるおそれがある。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNでは、開発者に対して「NAT-PMP」を正しく実装するよう求めるとともに、製品利用者へNATデバイスが正しく設定されていることを確認するよう呼びかけている。

またUDPの5351ポートに対するアクセスを制限したり、「NAT-PMP」を無効するといった緩和策を紹介している。

(Security NEXT - 2014/10/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Palo Alto「GlobalProtect App」に無効化できる脆弱性 - Linux版のみ影響
「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性 - 「クリティカル」も
プロキシサーバ「Squid」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
「Microsoft Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性1件を解消
「Chrome」にアップデート - セキュリティ関連の修正4件
米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に
一部「SonicOS」のSSL VPNに脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
Apple、「macOS Sequoia 15.6」など公開 - 脆弱性87件を修正
「PowerCMS」に6件の脆弱性 - 修正版が公開