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国立がん研究センターで医師のPCがマルウェア感染 - 「GOM Player」経由で

国立がん研究センター東病院において、医師が利用するパソコン2台が、ウイルスに感染していたことがわかった。

同院によれば、1月21日に判明したもので、動画再生ソフト「GOM Player」のアップデートを通じて感染していたという。通信ログを確認したところ、1月3日から同月12日にかけて、100件以上の通信が行われており、あわせて1.1Mバイトのデータがやりとりされていた。

ウイルスに感染した端末は、学会で発表する資料の作成などに用いていた医師のパソコンで、一部患者の氏名やIDなどが保存されていた。データの流出の有無など詳細について調査を進めている。個人情報漏洩などの報告は受けていない。

ウイルスに感染した端末は、診療で利用するカルテシステムとは別のネットワークで運用されており、診療への影響はないという。

同院ではネットワークから端末を遮断した上で、ソフトウェアをアンインストールし、ウイルスの駆除など対応を行った。

「GOM Player」については、正規のアップデート機能経由でマルウェアに感染させる標的型攻撃が発生しているとラックが1月23日に発表。翌24日に提供元のグレテックジャパンが、同社サーバが不正アクセスを受けたことにより、アップデート時に外部サーバへ誘導され、マルウェアに感染するおそれがあったことを明らかにしている。

(Security NEXT - 2014/02/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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