NTTデータ・セキュリティ、IEの脆弱性「CVE-2011-1256」について注意喚起
NTTデータ・セキュリティは、「Internet Explorer」の脆弱性「CVE-2011-1256」について検証を実施し、システムの奪取を再現できたとして、対策を呼びかけている。
今回同社が検証を実施したのは、日本マイクロソフトが月例セキュリティ更新プログラム「MS11-050」によって修正した脆弱性「CVE-2011-1256」。
脆弱性は、IEのDOM変更処理に存在しており、正しく初期化されていないオブジェクトや削除されたオブジェクトを処理する際に、メモリ破壊が発生する。
同脆弱性は、「IE 8」以前に影響があり、最大深刻度は「重要」。環境によっては「注意」となっているが、悪用された場合リモートでコードが実行されるおそれがある。「IE 9」は影響を受けない。

検証イメージ(図:NTTデータ・セキュリティ)
NTTデータ・セキュリティでは、脆弱性を攻撃するよう細工したウェブページを用意。攻撃対象のシステム上で閲覧させることにより、特定のサーバ、ポートへコネクションを確立できることを検証テストで確認した。
(Security NEXT - 2011/06/22 )
ツイート
PR
関連記事
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み