Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Linuxカーネルにリソース枯渇する脆弱性 - DoS攻撃受けるおそれ

Linuxカーネルにおいて、DoS攻撃に悪用されるおそれがある脆弱性「CVE-2018-5390」が含まれていることがわかった。

同脆弱性は、研究者のJuha-Matti Tilli氏が発見したもので、「同4.9」以降では、TCPセッションの途中で細工したパケットを受信すると、大量のリソースを消費する脆弱性「CVE-2018-5390」が存在。リソースが枯渇し、サービス拒否に陥るおそれがあるという。

解放しているポートにおいてリモートより攻撃を受けるおそれがあるが、サービス拒否を引き起こすには、双方向の通信が必要となるため、IPアドレスを偽装した上で攻撃を行うことはできないとしている。

脆弱性の判明を受けてLinuxカーネルの脆弱性を修正するパッチがリリースされており、各ディストリビューションのリリースへ注意するよう呼びかけられている。

20180807_cc_001.jpg
CVSSのスコア(表:CERT/CC)

(Security NEXT - 2018/08/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「Kea DHCP」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開
「Apache Tomcat」に複数脆弱性 - 10月のアップデートで修正済み
前月の更新で「Bamboo」「Jira」など脆弱性14件を修正 - Atlassian
シークレット管理ツール「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性
GitLab、アップデートを公開 - 脆弱性7件を解消
Cisco製IPフォンや侵入検知エンジン「Snort 3」などに脆弱性
NVIDIAの「Jetson Linux」やロボティクス開発環境に脆弱性
MS、10月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性3件に対応
SAP、10月の定例パッチを公開 - 複数のクリティカル脆弱性