Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Windows Packager」の脆弱性に注意、悪用が容易 - NTTデータ先端技術が検証

NTTデータ先端技術は、「Windows Packager」に存在する既知の脆弱性「CVE-2012-0013」に関し、悪用が容易であるとしてセキュリティ対策を呼びかけている。

同脆弱性は、日本マイクロソフトが1月の月例セキュリティ更新プログラム「MS12-005」で修正した脆弱性。深刻度は「重要」だが、悪用可能性指標は3段階中もっとも高い「1」となっている。

悪意ある「ClickOnceアプリケーション」を含む細工された「Officeファイル」をユーザが開いた場合、任意のコードが実行されるおそれがある。

NTTデータ先端技術は、同脆弱性の再現性について検証を実施。細工された「Wordファイル」を開かせることで任意のコードを実行させ、バックドア用のユーザーを追加し、システム制御を奪取できることを確認した。

同社では、同脆弱性の悪用を確認していないが、攻撃ファイルの作成は容易であり、簡単なプログラミングやバッチ処理の知識でカスタマイズが行えると危険性を指摘。

また細工されたファイルについて、セキュリティ対策ソフトで検知できない可能性もあるとして、今後注意していく必要があり、更新プログラムの適用を呼びかけている。

(Security NEXT - 2012/01/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

前月の更新で「Bamboo」「Jira」など脆弱性14件を修正 - Atlassian
シークレット管理ツール「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性
アイ・オー製NAS管理アプリに権限昇格の脆弱性
コンテナ保護基盤「NeuVector」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
GitLab、アップデートを公開 - 脆弱性7件を解消
「BIND 9」にキャッシュポイズニングなど複数脆弱性
端末管理製品「LANSCOPE」の脆弱性狙う攻撃に注意喚起 - 米当局
ZohoのAD管理支援ツールに脆弱性 - アップデートで修正
脆弱性狙われる「Oracle EBS」、定例パッチでさらなる修正
Oracle、定例パッチを公開 - 脆弱性のべ374件を修正