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エフセキュアの一部定義ファイルでシステムファイルをウイルスと誤検知

エフセキュアが、20日早朝に同社ウイルス対策製品向けとして提供した一部定義ファイルにおいて誤検知が発生した。同社では同日、問題を解消した定義ファイルの配布を開始しているが、誤検知に心当たりがあるユーザーへ対策を呼びかけている。

問題の定義ファイルは、4月20日6時39分ごろにリリースしたパターンファイル「2009-04-19_04」。4月にマイクロソフトがリリースしたセキュリティ更新ファイルを「Backdoor.Win32.Agent.afqs」と誤検知する問題が発生したもので、「Windows XP」「Windows Vista」が影響を受けるという。

同社では、同日9時40分ごろに問題を修正した「2009-04-20_02」の提供を開始しており、アップデートすることにより誤検知の問題を解消できる。

誤検知によりファイルを隔離してしまった場合、「Windows XP」ではセキュリティ更新ファイル「KB956572」を1度削除してから、再度適用することにより復旧が可能。また「Windows Vista」についても再度適用することにより復旧できるなど、同社では対応方法をアナウンスしている。また他OSについても同様の問題が確認された場合、対応を公表するとしている。

Windowsシステムファイルを誤検知する事象について
http://www.f-secure.co.jp/support/html/news_20090420_001.html

エフセキュア
http://www.f-secure.co.jp/

(Security NEXT - 2009/04/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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